豊田市 神龍寺

実績紹介

場所:豊田市

面積:450㎡

庭造りの背景

得雲山神龍寺は元禄中期(1688~1703)に愛知県豊田市挙母の地に開山した寺院です。
この神龍寺は朝日ヶ丘という丘の上にあり、遠くは猿投山から岡崎市に連なる山々が望める高さにあり、丘全体が森に囲まれています。
その敷地内には神龍寺が運営されている青松こども園があり、本堂と知足庵に隣接しております。
知足庵からは子供達が遊ぶ園庭が望め、また一段上がった場所にある知足庵の建物横に大滝があります。その水は園庭へ流れ夏季の子供たちの遊び場になっております。
そのような環境の中で、庭の設計者からの提案で施主に作庭の楽しさを伝えながら共に創り出す事を念頭に置いた。

造園のポイント

知足庵の空間に適う材料をあらかじめ私がリストアップし、主となる庭園資材を施主、設計者、施工者で石材の丁場・問屋に植栽材料の畑等をまわり材料を選定するところから関わって頂きました。
その中で材料の選定基準にその地域の石材、朝日ヶ丘の森、近隣の山の植生に近い植栽材料を使う事を心掛け元々神龍寺にご寄付いただいた石材などを織り交ぜて使用しました。
知足庵庭園の空間構成を如何に周りの環境とつなげていくかに腐心し、森の中の木々や隣接するこども園に植栽された木々を利用し、知足庵内に新たに造った流れ・子滝からは聞こえてこない水音をこども園へ落ちる滝の音で利用し、数奇屋内に取り入れて知足庵に接する環境をうまく取り入れた庭園空間を作り上げることが出来ました。

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